岐阜保健大学医療専門学校

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2024/08/27

2024年8月24日(土) 第6回オープンキャンパス

2024年8月24日(土)第6回オープンキャンパスを開催いたしました。今回は大学と合同で「高校生のための医療職キャリアデザイン講座」と合わせて開催されました。主に高校生1,2年生を対象に「はり・きゅう師」「柔道整復科師」(専門学校)に加え「看護師」「理学療法士」「作業療法士」(大学)の職種についても学べる内容としてスタートしました。  

まずは看護学科の担当の先生の挨拶で始まり、看護師の仕事に対しての質問について答えていき、続いて理学療法学科、作業療法学科の先生より職種についての質問について対応していきました。ここではその詳細については省略します。

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その後で本校はり・きゅう科より秀山先生に職種に関しての質疑応答が始まり職種についてお話しがありました。

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図4.jpg一般的に「はり(鍼)」や「きゅう(灸)」の言葉を聞くことはあっても、その効能や鍼の太さ、きゅうの材料など知らないことは多いと思います。最近では「美容にきくはり」としても聞くことはあると思います。実際にエステティックサロンで仕事をする資格者も増えています。他にも開業権があることや鍼灸接骨院、整形外科、スポーツトレーナーとして働く方もいらっしゃいます。

図5.jpg本校の特徴として、在学中に日本トレーニング指導者協会(JATTI)認定のスポーツトレーナーの資格が取得できることについての説明もここで行いました。

 

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続いて本校柔道整復学科より青崎先生による質疑応答が始まりました。今回の写真にある通り気になるのが柔道整復師という名前で柔道家しか出来ないのか?という質問がありました。相当昔は柔道有段者でないと柔道整復師になれない時代もありましたが、今本校の学生の多く(ほとんど?)が柔道未経験者であり、授業で柔道実技を全員が学びますが、基礎基本を重視し受け身や型、申し合わせの投げ技など、安全を保証した内容となっております。柔道整復師は主に運動器(筋・関節・骨など)のケガを治療し、その後のケアを行う職種です。鍼灸と同様に開業権があることや就職先とにして接骨院、整形外科、介護福祉施設、スポーツトレーナー勤務などがあります。

この後は少し休憩を挟んで実技の講習になりました。最初は青崎先生による救急でも対応できる三角巾の講習です。

図1.jpg 三角巾というと腕を痛めた際に肩から吊る(固定する)イメージだと思いますが、包帯と同様で被覆にも使用できます。お腹などに傷を負った場合に三角巾で応急的ではありますが覆うことがあります。今回は三角巾を包帯のように使用し、応急的な使い方の実践を体験してもらいました。

図1.jpgまずは参加者の方に三角巾を太めの包帯の幅くらいに折ってもらいました。簡単なことのように思うかもしれませんが、やったことのない場合、イメージがしづらいので参加者の方々もかなり戸惑っていました。しかし丁寧に手順を説明すると、全員包帯を作ることは出来ました。続いて体幹に巻いていきます。

図2.jpg一般的に「結ぶ」というと「蝶々結び」がほとんどだと思いますが、ここではすぐにほどくことが出来る「横結び」を用います。ここでも普段やらない結び方に苦戦するのですが、しっかりと方法を伝えることで参加者の方も次第に出来るようになり、「あ、出来た!!」と満足そうな笑顔を見せてくれました。

図1.jpg 続いてはり・きゅう科より立川先生と安田先生によるはりときゅうの体験に移りました。最初にはりの方から体験となりますが、はりを人に刺す時は基本的に真っ直ぐに刺すことが大事です。はりの持ち方、打ち方を含め「まっすぐに刺す」ことを目標に体験してもらいました。

 もちろん「人に刺す」のではなく練習用のスポンジ(刺鍼台)を使用します。

図2.jpg 今回使用するはりの直径は0.18mm。参加者の皆さんはまずその細さに戸惑い、なかなか真っ直ぐに刺すことができないようでした。しかしとても熱心に取り組んで、見る見るうちに上手になっていきました。どんなことでも初めてのことは不安になります。でも勉強でもそうですが努力を重ね、不安を乗り越えると楽しいが勝ります。是非「出来た」という思いをたくさん体感して欲しいですね。

図3.jpg 次にお灸の体験になります。手の合谷というツボにお灸を据えます。お灸は熱いとイメージがあるかもしれませんが、体験者からは「温かくて気持ちいい」との感想をいただきました。今回は安全に配慮し薬局等で市販されている「台座灸」を使用しており、自宅でも簡単に出来ることからやってみようという声もありました。ただ点火方法としてライターを使用しましたが、高校生の参加者はあまり日常で使用しないため、相当苦戦していたようでした。              

 この後、「看護学部」「リハビリテーション学部」の体験講座を受け、希望者は専門学校に移動して学校説明と個別相談を行いました。

 今回はキャリアデザイン講座といういつものオープンキャンパスとは少し趣向が違うやり方で行いました。もしもっと体験したいという方は次回の9月29(日)のオープンキャンパスに来ていただきたいですね。また今日参加していただいた高校2年生方々は、それぞれこの時点で自分の進路について真剣に考え、たくさんの人に役立つ医療職を目指そうとする強い意志を感じ、職員一同感心しました。来年度3年生に進級し、より真剣に進路を考えるうえで、改めて本校のオープンキャンパスにご参加いただけたら幸いです。