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岐阜保健短期大学、岐阜保健短期大学医療専門学校 平成30年度卒業証書・学位記授与式を挙行
平成31年3月9日、爽やかな青空と暖かさのなか、岐阜グランドホテルにて平成30年度岐阜保健短期大学及び岐阜保健短期大学医療専門学校の卒業証書・学位授与式を執り行いました。
河田美紀学長 羽田野正史校長
式典では卒業証書・学位記授与に続き、優れた成績をあげた学生に対し、理事長賞、学長賞、校長賞が授与されました。また、岐阜県知事賞をはじめ、私立看護系大学協会会長賞、日本理学療法士協会会長賞、日本作業療法士学協会優秀学生賞など多くの関連機関から成績優秀者に表彰状が授与されました。
続いて、豊田雅孝理事長、河田美紀学長、羽田野正史校長、豊田育子学園長から新しい門出に際し、卒業生の限りない前途を祝す式辞を頂きました。
卒業生の皆さんおめでとうございます。今後のご活躍を心よりお祈りいたしております。
学長式辞
皆さん、ご卒業おめでとうございます。そして、長年にわたり支えてこられたご父兄ご家族の皆様にも心よりお祝いを申し上げます。本日、皆さんの門出を祝うために日頃より本学にお力添えを賜っております岐阜市議会議員浅井先生をはじめ医療機関の多数の御来賓の方々の御臨席を賜り、またご父兄ご家族の皆様の御列席のもと、平成30年度の卒業証書・学位記の授与式を行えましたことは,岐阜保健短期大学、並びに、岐阜保健短期大学医療専門学校にとって大きな慶びであります。本学教職員を代表して巣立ちゆく皆さんに心からの激励をこめて式辞を申し上げます。
卒業生の皆さんが入学した平成28年春は、北海道新幹線の開業や、入学して間もない頃には熊本地震が発生しました。あれから3年、入学した頃からの自身を振り返れば、卒業証書・学位記を手にすることは大きな喜びと思います。皆さんそれぞれが、学問に触れ、刺激を受け、日々努力し、様々なことに挑戦してきた賜物と心から敬意を表します。本学の建学の精神は、「命と向き合う心、知識、技をもった地域医療に貢献する医療人の養成」であります。皆さんはこの建学の精神に基づく教えを受けてきました。幅広い教養、医療知識・技術を習得し、医療従事者として、医療・福祉・保健分野に貢献できる能力を身につけてきました。
今日,3年間の学生生活を終え,それぞれ新しい人生に向かって旅立つ卒業生の皆さんには、同級生(友)を忘れてはなりません。友情を続けてください。この学び舎で得た友は、将来計り知れない財産です。そして、この3年間で培った医療人としての心を忘れずに,皆さんの支援を待つ人々のために、社会で責任を果たせるよう歩んでいただきたいと思います.
医療専門職としての資格を取得し、看護師、理学療法士、作業療法士、鍼灸師、柔道整復師として、社会に第一歩を踏み出そうとしている皆さんに、医療専門職の先輩として私から、三つのキーワードを贈ります。
一つめは、「良識ある医療人」です。医療職は高い人間性と倫理性、信頼性を持つことが求められています。常に患者さんの視点に立ち、信頼ある、良識ある医療人として尽くしていただきたいと思います。
二つめは「生涯学習」です。医療技術の進歩がめざましく、特に臓器移植医療、再生医療、遺伝子を用いた先進的治療、生殖医療の進歩は著しいです。さらに、急激な高齢化、地域医療、救急医療、そして明後日、3月11日は東日本大震災から8年が経過し、今後も起きうる災害時の医療態勢もより一層対策が求められています。皆さんは医療人として常に自の向上を図り、生涯にわたり学習することが「有能な医療人」であり、生涯学習なしには出来ないことを認識して頂きたいと思います。
三つめは、「笑顔」です。患者さんと接するとき、笑顔は幸せな気持ちをもたらし、患者さんの気持ちを安定させ不安を解消します。この三つのキーワード、『良識ある医療人』『生涯学習』『笑顔』を常に心に留め、社会に貢献されることを期待しております。
卒業生の皆さんは今後とも本学の宝であります。我々は、共に医療福祉保健分野の発展の一翼を担い、地域社会に貢献する同志でもあります。皆さんが時には母校を訪ね、語らい、生涯学習の場として、この四月より本学は岐阜保健大学と発展しますが、卒業生の皆さんには生涯学習の場としても積極的に活用していただけるよう願っています。そして、皆さんが社会で活躍され、学んだ成果をいつの日かぜひ本学に還元し、後輩の指導にも力を貸していただきますようお願い致します。
これからの皆さんの医療人としての門出を祝い私の式辞といたします。
平成31年3月9日 岐阜保健短期大学学長 河田美紀
校長式辞
本日ここに、多数のご来賓の皆様のご臨席を賜わり、卒業証書授与式を盛大に挙行できますことは、誠に喜びに堪えません。心からお礼申し上げます。ありがとうございます。
卒業生の皆さん、ご卒業、おめでとうございます。また、保護者の皆様、本日は誠に、おめでとうございます。
卒業生の皆さんが、はり師きゅう師、柔道整復師となり、社会に貢献しようと高い志を持って入学され、国家試験合格を目標に一生懸命勉学に励まれ、ここに無事、卒業の日を迎えられました。国家試験の結果は、最終的にはまだ分かりませんが、いよいよ、皆さんの志を実行に移すスタートラインに立つわけです。
皆さんの未来は、ここからが勝負だと思います。
ここで、卒業生の皆さんに、はなむけの言葉を三つ贈りたいと思います。一つ目は、現在、日本国内では、今年開催されるラグビーワールドカップや来年開催される、東京オリンピック・パラリンピックで大いにスポーツ熱が高まっています。そんな中で、よく選手がコメントで話されることばに、「練習は嘘をつかない」ということばがありますが、進歩が目覚ましい医療分野に身を置く皆さんは、特に、本学で身につけた、生涯教育の精神を持ち続け、たゆまぬ地道な努力、練習、研鑚を継続してください。それらは、決して嘘をつきません。皆さん、それぞれの専門技術を磨き、高い知識と技術を身に付け、患者さんから信頼される、医療のスペシャリストに成長してください。「継続は力なり」です。
二つ目ですが、現在の社会では、行動力のある人材が求められています。皆さんもよく知っている諺に、「百聞は一見にしかず」という諺がありますが、その諺から派生したもので、「百考は一行にしかず」という言葉を贈ります。百考の考は考える、一行の行は行う、行動するということです。よく考えることは大切ですが、いくら考えても、考えたことを行動に移さないと意味がない。行動することが重要であるということです。皆さんも、いろんな面で「百考は一行にしかず」自分を信じて行動ができる、行動力のある人間に成長してください。
三つ目は、人と人との繋がり、人間関係を大切にするということです。これまでに築いてきた仲間や先輩・先生との関係を大切にし、同窓生としてさらに多くの先輩・後輩との輪を広げてもらいたいと思います。これらの人間関係は、必ずこれからの皆さんを発展させる財産となります。人間関係を大切にして、これからの人生を送ってください。
結びに、卒業生の皆さんが、二十一世紀の少子、超高齢社会の中で、医療のスペシャリストとして活躍されることを心から祈念し、式辞といたします。
平成31年3月9日
岐阜保健短期大学医療専門学校長 羽田野 正史