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岐阜保健大学短期大学部 令和2年度卒業証書・学位記授与式を挙行
令和3年3月13日、本学において令和2年度岐阜保健大学短期大学部の卒業証書・学位授与式を執り行いました。
河田美紀 学長
式典では卒業証書・学位記授与に続き、優れた成績をあげた学生に対し、理事長賞、学長賞が授与されました。続いて、河田美紀学長から新しい門出に際し、卒業生の限りない前途を祝す式辞を頂きました。
また、岐阜県知事賞をはじめ、私立看護系大学協会会長賞、日本理学療法士協会会長賞、日本作業療法士学協会優秀学生賞など多くの関連機関から成績優秀者に表彰状が授与されました。
今年度は、新型コロナウイルスの感染予防対策の影響により、卒業生の保護者様、在学生やご来賓の皆様の参加を取り止め、会場入り口では手指消毒の実施、会場内の換気、そして参加者はマスクの着用をしての実施となりました。
卒業生の皆さんおめでとうございます。今後のご活躍を心よりお祈りいたしております。
学長式辞
皆さん、ご卒業おめでとうございます。
令和2年度の卒業証書・学位記の授与式を挙行できたことは,岐阜保健大学にとって大きな慶びであります。本学教職員を代表して巣立ちゆく皆さんに式辞を申し上げます。
本来であれば、日頃よりお世話になっている多数の医療機関のご来賓の皆様、卒業生のご家族の皆様とともにこの学位記授与式を行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の対策により、今回規模を縮小といたしました。
この一年、我々の生活が一変し、私たちが今まで経験したことのない日常となりました。その状況の中、臨床実習も感染症対策を講じ、大半が学内実習に代わり、看護師、理学療法士、作業療法士としての知識や技術を修得されました。今後も感染症に私たちは立ち向かい、対応していかなければなりません。今までは皆さんは学生でしたが、4月からは医療従事者として、感染症の予防や治療に携わっていくことになります。ワクチン接種が始まりましたが、変異株の出現もあり、今後の感染状況の終息は不透明です。日々状況は変化していくので、医療従事者として常に適切な対応を心がけてください。
さて、卒業生の皆さんが入学した平成30年は、平昌オリンピックでフィギュアスケートの羽生結弦選手が2大会連続の金メダルを獲得された話題がありました。あれから3年、入学した頃からの自身を振り返れば、今日、学位記を手にすることは大きな喜びと思います。皆さんの学生時代は平成から令和と時代が変わり、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行など、大きな出来事が重なり、人生の中でも忘れられない学生生活になったと思います。
本学の建学の精神は、「命と向き合う心、知識、技をもった地域医療に貢献する医療人の養成」です。皆さんはこの建学の精神に基づく教えを受けてきました。幅広い教養、医療知識・技術を習得し、医療従事者として、医療・福祉・保健分野に貢献できる能力を身につけてきました。皆さんそれぞれが、学問に触れ、刺激を受け、日々努力し、様々なことに挑戦してきたことが今日につながったと思います。心から敬意を表します。
今日,学生生活を終え,それぞれ新しい人生に向かって旅立つ卒業生の皆さんには、同級生(友)を忘れてはなりません。この学び舎で得た友は、将来計り知れない財産です。そして、この3年間で培った医療人としての心を忘れずに,皆さんの支援を待つ人々のために、社会で責任を果たせるよう歩んでいただきたいと思います.
医療専門職としての資格を取得し、看護師、理学療法士、作業療法士として、社会に第一歩を踏み出そうとしている皆さんに、常に心に留めていただきたいことは「良識ある医療人」です。医療職は高い人間性と倫理性、信頼性を持つことが求められています。常に患者さんの視点に立ち、信頼ある、良識ある医療人として尽くしていただきたいと思います。東日本大震災から10年がたちますが、今後も起こりうる災害時の医療や、新たな感染症対策など、今後も様々な課題に直面することがあると思いますが、良識ある医療人として人々の健康を維持する明るい未来へ繋げていってください。
卒業生の皆さんは本学の宝です。短期大学部看護学科は皆さんの卒業をもって終了となりますが、建学の精神は岐阜保健大学看護学部へと継承します。平成19年4月に岐阜保健短期大学看護学科が開学し14年、多くの卒業生がこの学び舎を巣立ち活躍しています。私たちは、ともに医療福祉保健分野の発展の一翼を担い、地域社会に貢献する同志でもあります。皆さんが社会で活躍され、学んだ成果をいつの日かぜひ本学に還元し、後輩の指導にも力を貸していただきますようお願い致します。
これからの皆さんの医療人としての門出を祝い私の式辞といたします。
令和3年3月13日 岐阜保健大学学長 河田美紀