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第3回研究センターセミナー「糖尿病、肥満症を乗り切るためにあなたの「生活スキル」を考えてみませんか」実施報告
1月20日(金)午後2時から3時30分、岐阜保健大学研究センターで第3回のセミナーを開催しました。講師は長浜赤十字病院顧問、滋賀県赤十字救急法指導員協議会会長の小野進医師。参加者は岐阜市鶉地区のいきいきサロン福祉員や岐阜市住民、境川包括支援センター・社会福祉協議会・岐阜市高齢福祉課の専門職、本大学の教員や職員ら27名が参加しました。年齢層は20代から80代、健康度は生活習慣病の発芽のない者から予備軍や治療中の者までが講師の話に耳を傾けました。
小野氏は、長浜市出身であり、循環器の専門家として多数の患者さんの治療にあたってこられ、そのご経験からのお話でした。
「長生き」は動脈硬化との闘いであり、生活習慣病(高血圧症、糖尿病、高脂血症状)の発症を遅らせるためにどのようなセルフケアが必要であるかを話されました。生まれつきの体質(遺伝)が加齢とともに増加し発症する生活習慣病には、脂肪の9割を占める中性脂肪を取りすぎないための食事やインスリン分泌を促すための運動が必要になることをパワポイントで分かり易く説明されました。
最期に、「メメント・モリ」(ラ:memento mori)はラテン語で「死を思え」という警句であるが、「世の中が不老長寿になったらどうなりますか」と質問をされました。答えは「何もしなくなる」でした。
その後、小野氏は患者さんから学んだ3つについて話されました。
1. 生きる事は経験すること 2.何でも楽しむこと 3.人の生きがいは誰かに喜んでもらえる事
参加者からは、「酢は体に本当によいのか」「孫にハンバーグをせがまれ、初体験をしたことは生きるための体験であった」等の質問・意見が出て楽しいセミナーになりました。
小野氏は『1型糖尿病でも大丈夫 発症から50年を振り返って』の本を贈呈し、学生さんにもぜひ読んでくださいとのことでした(図書館にあります)。