岐阜保健大学

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2025/03/14

第5回 研究センターセミナー「個人と地域のウエルビーイング」が開催されました

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2025年314日(金)、岐阜保健大学研究センターにて、「個人と地域のウエルビーイング」をテーマにしたセミナーを開催しました。講師は本学看護学部-大学院看護学教授の藤原奈佳子教授(医学博士)でした。参加者は、岐阜市鶉地区・柳津地区・日置江地区のいきいきサロン福祉員や老人会会員、及び岐阜市民、地域包括支援センター境川、岐阜市社会福祉協議会、本学教職員を含み総勢30名でした。健康維持のための運動習慣や、地域環境が人々の幸福感に与える影響について、科学的な視点から学びました。

ウエルビーイングとは、身体的・精神的・社会的に満たされた状態を指します。個人の健康管理だけでなく、地域の環境や人とのつながりが大きく関係していることが近年の研究で明らかになっています。今回のセミナーでは、日常の運動習慣が健康に与える影響に加え、地域全体で健康を支える仕組みについても紹介されました。

まず、運動は健康維持に欠かせない要素の一つです。具体例として、長時間座り続ける生活は健康リスクを高めることが知られています。バス運転手と車掌の健康を比較した研究では、座りがちな運転手のほうが心疾患のリスクが高いことが確認されました。適度な運動を取り入れることで生活習慣病を予防し、健康寿命を延ばすことができます。講師は、今より10分多くからだを動かしましょうと呼びかけ、無理なく続けられる運動方法を紹介しました。講演のあと、住民は握力検査とロコモチャレンジに挑戦し、自身の筋力を確かめました。

今回のセミナーは、2024年度の締めくくりとなりました。受講された方には、最後に修了書をお渡ししました。参加者からは、塩分摂取量等について質問があり、参加者の教授も加わった和やかな交流の場面が見られました。今後も、ウエルビーイングを向上させるための取り組みを続けていきます。

次年度以降のセミナーも、ぜひご参加ください。