岐阜保健大学におけるソーシャルメディアの利用ガイドライン
2024年4月1日制定
ソーシャルメディアは、高い利便性を持ち、コミュニケーションツールとして普及しているメディアですが、使い方を誤ると思わぬトラブルを引き起こし、結果として被害者や加害者になる危険性があります。
このため、岐阜保健大学(以下「本学」という。)では、本学構成員(教職員、学生)のみなさんに、ソーシャルメディアの利用に関して、その指針を示すためにソーシャルメディア利用ガイドラインを制定しています。
ソーシャルメディアとは、「個人や組織などのユーザーが情報を発信・共有・拡散し、情報交流することで形成されるインターネット上のメディアの総称」です。ソーシャルメディアの種類には、SNS((Social Networking Service :ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、ブログ、情報共有サイト、動画サイトなどがあります。
SNSは、「ユーザー同士が交流できる、Webサイト上のコミュニケーションツール」です。代表的なものとしてFacebookやInstagram、X、LINE、Messenger、WhatsApp、Tik Tokなど、さまざまなアプリケーションがあります。
ソーシャルメディアの特性や危険性を正しく理解し、自らが関わる法やルールについての理解を深め、本学構成員としての自覚と責任をもってソーシャルメディアを適切に利用してください。
注意すべきポイント
1. 法やルールを守る
- 法律や条例、所属する組織のルールを遵守し、プライバシー権、肖像権、パブリシティ権、著作権、商標権、名誉等の他者の権利や利益を侵害することのないよう、細心の注意を払ってください。
- 特定の法令や規程等に違反しない場合であっても、他者が嫌悪感を抱く表現、公序良俗に反する内容、公共性・公益性を損なう内容を含む情報、有害・わいせつ・暴力的な情報等、倫理に反する情報は発信しないでください。
- 本学だけでなく、インターンシップ先やアルバイト先のルール(守秘義務等)にも注意してください。
- 違法行為を連想させる情報や違法行為を助長する情報は発信しないでください。
- 教職員は職務上知り得た秘密を発信することは絶対に行ってはいけません。
- 留学や海外渡航中等においては、滞在国の法令を遵守してください。
2. 自分と他者のプライバシーを守る
- 相手の人となりを知らずともコミュニケーションを取れるのがSNSのメリットですが、よく知らない相手を信頼してしまい、トラブルに巻き込まれるということがあります。連絡先を交換してよい相手であるのかどうかの判断も必要です。
- 自分のプライバシーを守ることに加えて他者のプライバシーを守ることも常に心がけてください。
- 不用意な情報発信が本人だけでなく家族や友人等周りの人々を巻き込んで大きな問題になることがあります。
- 発信した情報は、「鍵つき」や「限定公開」等、公開範囲を限定的に設定しても、本人が意図しない形で人の目に触れる可能性があります。
- 実名で登録するメディアについては、携帯電話番号、メールアドレス、住所、顔写真等自分のプライバシーの詳細を示せば示すほど個人が特定され、なりすましやストーカー行為等のリスクが増大します。
- 「匿名」であっても、過去の投稿内容や、交流相手、IPアドレス、写真等から技術的に個人を特定されることがあります。
- 親しい間柄であっても他者のプライバシーや個人情報を無断で公表することは絶対に行ってはいけません。
- 写真を投稿する際は、写っている人たちの了承を得てください。スマートフォン等で撮影した写真には位置情報が保存され、撮影場所が特定される可能性があります。
3. 自分の発信する情報に責任を持つ
- 情報を発信する場合には、正しい内容であるかどうかを常に確認してから発信してください。引用や転載を行う場合は、情報の信頼性を確認してください。
- 発信した情報は、様々な背景や考え方を持つ不特定多数の人の目に触れることを意識し、誰かに迷惑をかけたり傷つけたりしないかよく考えてから発信してください。
- 発信した情報は、削除をしてもキャッシュとして永遠に残ります。また、ネット上の情報は意図しない他者に見られる可能性もあります。このため、誤った情報を発信した場合にはすぐに訂正し、必要な場合(特に他者を傷つけてしまった場合)はお詫びの文章を追加で発信してください。匿名での発信であっても同様です。
- 他の利用者の投稿を引用することや第三者が管理または運用するページへのリンクを掲載することは、自分の投稿やページ内容の信頼性にも影響するので、慎重に行う必要があります。
4. 他者に敬意を払う
- ソーシャルメディアを利用する際も、対面と同様、人権を尊重し、他者に敬意を払うことを忘れないでください。
- 人種、民族、身体、性差、性的指向等による差別的な内容、他者を不快にさせる性的な内容を含む情報の発信や、偏った批判等は決してしないよう細心の注意を払ってください。
- 誹謗中傷、名誉毀損、嫌がらせ、脅迫やこれらのおそれのある情報は発信しないでください。
5. 本学構成員であることの自覚と責任を持つ
- 情報を発信する場合には、本学構成員(教職員、学生)である自覚と責任について考えるようにしてください。
- 大学の校章やロゴ等の無断使用や大学名での無許可の発信等は禁止します。
- 講座やセンター等の部局や学生クラブ・サークルなどの団体がソーシャルメディアでサイトやアカウントを立ち上げる場合は、管理責任者を任命し、発信内容が本ガイドラインに従っているかを確認し、トラブルが発生した場合には迅速かつ適切に対処してください。
上記の項目のひとつでもあてはまる項目がある場合、その行為はマナー違反として要注意です。本学構成員として、本ガイドラインに示した「法やルールを守る」「自分と他者のプライバシーを守る」「自分の発信する情報に責任を持つ」「他者に敬意を払う」ことを常に心がけてソーシャルメディアを利用してください。
このガイドラインの内容を逸脱して、ソーシャルメディアを利用した結果、法令違反、人権侵害および守秘義務違反の疑いが生じた場合または本学の信用若しくは名誉を著しく損なうものと本学が判断した場合には、関係機関と協議調整し、当該者の情報発信に関する履歴を調査する場合があります。また、その内容によっては、本学が修正および削除等を求める場合や「学校法人豊田学園就業規則」「岐阜保健大学学則」「岐阜保健大学大学院学則」により懲戒に発展する場合があります。
万が一、個人情報の漏えいや炎上等のトラブルが発生した場合、または、そのおそれがある場合は、教職員は本学・法人課、学生は本学学事課へ連絡してください。
なお、本ガイドラインについては、ソーシャルメディアの特性上、メディアや社会情勢の変化などに合わせて随時見直しを行うこととします。よって、予告なしに更新することがありますが、変更があった場合は、公式ウェブサイトにて告知します。