リハビリテーション学部 作業療法学科
4年課程 共学(学生男女構成比:男性47.9%、女性52.1%)
高度で幅広い作業療法を学習し、人の生活に寄り添う高い臨床能力を身につける
基礎医学や臨床医療学の学びから始まり、さまざまな障がいの内容に応じた知識や技法、臨床に役立つ最新医療を学びます。
障がいを持つ人々の視点に立った援助を行う作業療法士を目指していきます。
4年制(大学教育課)はなぜ必要なのか?
「療法士に求められるニーズの多様性」
高齢化の進展に伴う医療需要の増大や地域包括ケアシステムの構築等により、療法士に求められる役割や知識等が大きく変化しています。
また、療法士の学校養成施設のカリキュラムについて、臨床実習の実施方法や評定方法が各養成施設で様々である実態から、臨床実習の見直しをはじめ質の向上が求められています。
「単位数と時間数の増加」
指定規則及びガイドラインの改正では、総単位数が93単位から101単位に増加され、理学療法士では3,120時間以上、作業療法士では3,150時間以上の講義・実習等が必須とされます。
「養成課程を4年制へ」
療法士に対する社会的期待として、医療の高度化、障がい者等の社会参加や生活支援、健常者への健康支援等と多領域にわたり、それに伴いますます対象者が拡大しています。そのため、多様な社会のニーズに対応できる療法士の育成が求められます。
これらを背景に、理学療法士協会及び作業療法士協会では養成課程の4年制化(大学教育化)を目標に掲げ、特に作業療法士協会は、作業療法士教育の最低基準にて、2022年までに 4年制に移行することをすすめています。
参考:理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則 / 理学療法士作業療法士養成施設指導ガイドライン / 理学療法学教育モデル・コア・カリキュラム / 作業療法士養成教育モデル・コア・カリキュラム / 作業療法士教育の最低基準改正第4.1版
Pick up curriculum
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基礎作業学演習
作業療法の治療手段の1つである手工芸として、革・籐細工について基本的な知識と技術を学習します。複数の作業体験を通して、作業と健康、ウェルビーイングとの関係性、および作業分類の特徴と運動生理学・心理機能・ライフステージとの関係から活動分析を行い、革・籐細工に必要な身体的・精神的能力を知り、作業療法としての効果について考察します。また障害別に、治療的応用、制作時の工夫(自助具など)、注意事項、禁忌事項を学修します。
2年次後期(30時間)
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ハンドセラピィ学
整形外科領域の手外科に必要な上肢に関する関節運動や軟部組織の名称について理解を深め、代表的な骨折や腱損傷等の疾患・障害における手術の概要、術前・術後の評価と作業療法について学習します。また、副次的な疾患の対処法として、癒着、拘縮の症状を学び、これらの予防及び癒着・拘縮除去の方法、装具の適応について学習します。
2年次後期(30時間)
ここにしかない、実践力実習
理学療法士・作業療法士が関わる対象者の多くは、病気や怪我等により障害を患ったことで日常生活が不自由になった方です。
その対象者には、それぞれに人生があり、夢や願いがあります。岐阜保健大学リハビリテーション学部では、病気や障害からの回復を支援するだけでなく、対象者の「その人らしさ」の再獲得を目指す「実践力」のある療法士の養成に力を入れます。
- 1年次(前期)
基礎を学ぶ
- 臨床実習Ⅰ
- 基礎5日間
医療人としての素養を身につける
- 2年次(前期)
専門性を高める
- 臨床実習Ⅱ
- 地域5日間
作業療法士としての基礎と専門性
- 3年次(後期)
実践力を高める
- 臨床実習Ⅲ・Ⅳ
- 評価30日間・応用40日間
知識と技術の統合実践力の養成
- 4年次(前期)
応用力を高める
- 臨床実習Ⅴ
- 総合45日間
作業療法+α
作業療法の展開
学生VOICE
百聞は一見に如かず!肌で感じる実際の現場
- R.S.さん
- リハビリテーション学部
作業療法学科4年生
(岐阜県立大垣商業高等学校出身)
1年の後期と2年の前期に1週間の見学実習があります。初めての実習、初めての現場ということで緊張や不安がありましたが、実際に患者さんと触れ合い、現場を目で見てみると、終わった頃には達成感に包まれ、改めて良い作業療法士になろうと思えました。また、担当していただいた病院の先生方は、質問ひとつひとつに丁寧に答えてくださり、知識が深まっていくのを感じました。失敗は悪いことではありません。むしろ失敗したことでしっかりと記憶に刻まれることでしょう。学生のうちに現場の声を聞けることは貴重なので、ぜひ質問をしてみてください。
理学療法士・作業療法士としての実践力を身につける
1年次から4年次まで続く実践力演習を通して、医療人としての基本から療法士としての応用技能までを一貫して学びます。
医療人としての基本
リハビリ専門職は対象者とその家族、他の医療福祉職との良好関係を築くことが重要である。入学後、早期からの施設体験を通し、医療の基本である礼節や共通知識を学び自覚を育てます。
シミュレーション教育
療法士として必要なコミュニケーション技能から治療技術の基礎技能までを、4年間を通し段階的な実践教育を展開します。導入している大学はごくわずか。能力試験や臨床実習の前に必要な臨床能力を身につけます。
臨床実習に向けてOSCE(客観的臨床能力試験)
実際の場面に匹敵する課題が準備され、受験者は模擬患者に対して出題された課題を取り組みます。採点者は、各課題の採点マニュアルに従い、技術や態度を採点していきます。学生はOSCEで臨床の難しさと大切さを体験し、ここで課題を克服した上で臨床実習に臨みます。
リハビリテーション学部 独自の応用体験学習。
1年次から病院や施設での課題学習や施設体験を通して確かな実践力を身につけていきます。
地域で活躍するリハビリ専門職
各種事業所等での体験学習を通し、地域での健康支援、障害者の自己実現や社会参加に向けた支援、こどもの発達支援、災害リハビリテーション等とリハビリ専門職の領域は医療にとどまらず多岐にわたることを学んでいきます。
対象者の自己実現や社会参加を実現させるための手段
施設体験を通し対象者の自己実現や社会参加において必要な支援は何か。また、その実現において不可欠な環境整備について、福祉機器展などの参加を通し適合する福祉機器や自助具の選択方法を学びます。
海外短期研修
語学学習以外にも、専門領域の学修、異文化体験と理解を目的に研修制度を設けています。海外短期研修は医療者向けの海外研修プログラムを提供している企業と連携しています。
研修時期 | 2年以降 ※英語Ⅰと英語Ⅱを修得していることが条件 |
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研修先 | アメリカまたはオーストラリア |
特徴 | 医療系学部がある大学や医療機関、施設などを訪問して、アメリカやオーストラリアの保健医療事情を学びます。 ホームステイで現地の人と交流を深め、異文化理解を体得します。 |