リハビリテーション学部 理学療法学科
4年課程 共学(学生男女構成比:男性71.6%、女性28.4%)
基礎から実践までしっかり学び、医療・保健・福祉の幅広い領域で活躍できる人に
長年の教育で培ったノウハウと実績を活かし、基礎的な知識から実践までをしっかりと教えていきます。
理学療法士への社会のニーズはどんどん広がり、その中で指導的役割を果たす臨床家になれるよう育成します。
4年制(大学教育課)はなぜ必要なのか?
「療法士に求められるニーズの多様性」
高齢化の進展に伴う医療需要の増大や地域包括ケアシステムの構築等により、療法士に求められる役割や知識等が大きく変化しています。
また、療法士の学校養成施設のカリキュラムについて、臨床実習の実施方法や評定方法が各養成施設で様々である実態から、臨床実習の見直しをはじめ質の向上が求められています。
「単位数と時間数の増加」
指定規則及びガイドラインの改正では、総単位数が93単位から101単位に増加され、理学療法士では3,120時間以上、作業療法士では3,150時間以上の講義・実習等が必須とされます。
「養成課程を4年制へ」
療法士に対する社会的期待として、医療の高度化、障がい者等の社会参加や生活支援、健常者への健康支援等と多領域にわたり、それに伴いますます対象者が拡大しています。そのため、多様な社会のニーズに対応できる療法士の育成が求められます。
これらを背景に、理学療法士協会及び作業療法士協会では養成課程の4年制化(大学教育化)を目標に掲げ、特に作業療法士協会は、作業療法士教育の最低基準にて、2022年までに 4年制に移行することをすすめています。
参考:理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則 / 理学療法士作業療法士養成施設指導ガイドライン / 理学療法学教育モデル・コア・カリキュラム / 作業療法士養成教育モデル・コア・カリキュラム / 作業療法士教育の最低基準改正第4.1版
Pick up curriculum
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内部障害理学療法学
実際の臨床現場で求められる
「目に見えない」障害に対する知識を学ぶ高齢者に多い呼吸器疾患、心大血管疾患、糖尿病を中心に各疾患に対するフィジカルアセスメントや介入手法を実践する力を社会は必要としています。
2年次後期(30時間)
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スポーツ障害理学療法演習
各種競技の特性の理解と
必要な理学療法技法を習得各競技者のスポーツ復帰や傷害予防を実践するために、理学療法士は種目に特化した動作に関する機能的な評価と治療を適切に選択できる力を求められています。
3年次後期(30時間)
ここにしかない、実践力実習
理学療法士・作業療法士が関わる対象者の多くは、病気や怪我等により障害を患ったことで日常生活が不自由になった方です。
その対象者には、それぞれに人生があり、夢や願いがあります。岐阜保健大学リハビリテーション学部では、病気や障害からの回復を支援するだけでなく、対象者の「その人らしさ」の再獲得を目指す「実践力」のある療法士の養成に力を入れます。
- 1年次(前期)
基礎を学ぶ
- 臨床実習Ⅰ
- 基礎5日間
医療人としての素養を身につける
- 2年次(前期)
専門性を高める
- 臨床実習Ⅱ
- 地域5日間
理学療法士としての基礎と専門性
- 3年次(後期)
実践力を高める
- 臨床実習Ⅲ・Ⅳ
- 評価15日間・応用40日間
知識と技術の統合実践力の養成
- 4年次(前期)
応用力を高める
- 臨床実習Ⅴ
- 総合40日間
理学療法+α
理学療法の展開
学生VOICE
実習を通して学んだこと
- M.H.さん
- リハビリテーション学部
理学療法学科4年生
(岐阜県立斐太高等学校出身)
1年時の実習では見学実習として地元高山市の病院に行かせていただきました。実習を通して理学療法士に必要な知識や技術だけでなく社会人としてのマナー、態度や病院の雰囲気など講義では学べないことも沢山学ぶことができました。その中でも患者さんとコミュニティケーションを取ったことは印象的でした。経験を活かして患者さんその家族や周りのスタッフに信頼される理学療法士になれるように勉学に励みたいです。
理学療法士・作業療法士としての実践力を身につける
1年次から4年次まで続く実践力演習を通して、医療人としての基本から療法士としての応用技能までを一貫して学びます。
医療人としての基本
リハビリ専門職は対象者とその家族、他の医療福祉職との良好関係を築くことが重要である。入学後、早期からの施設体験を通し、医療の基本である礼節や共通知識を学び自覚を育てます。
シミュレーション教育
療法士として必要なコミュニケーション技能から治療技術の基礎技能までを、4年間を通し段階的な実践教育を展開します。導入している大学はごくわずか。能力試験や臨床実習の前に必要な臨床能力を身につけます。
臨床実習に向けてOSCE(客観的臨床能力試験)
実際の場面に匹敵する課題が準備され、受験者は模擬患者に対して出題された課題を取り組みます。採点者は、各課題の採点マニュアルに従い、技術や態度を採点していきます。学生はOSCEで臨床の難しさと大切さを体験し、ここで課題を克服した上で臨床実習に臨みます。
リハビリテーション学部 独自の応用体験学習。
1年次から病院や施設での課題学習や施設体験を通して確かな実践力を身につけていきます。
地域で活躍するリハビリ専門職
各種事業所等での体験学習を通し、地域での健康支援、障害者の自己実現や社会参加に向けた支援、こどもの発達支援、災害リハビリテーション等とリハビリ専門職の領域は医療にとどまらず多岐にわたることを学んでいきます。
対象者の自己実現や社会参加を実現させるための手段
施設体験を通し対象者の自己実現や社会参加において必要な支援は何か。また、その実現において不可欠な環境整備について、福祉機器展などの参加を通し適合する福祉機器や自助具の選択方法を学びます。
海外短期研修
語学学習以外にも、専門領域の学修、異文化体験と理解を目的に研修制度を設けています。海外短期研修は医療者向けの海外研修プログラムを提供している企業と連携しています。
研修時期 | 2年以降 ※英語Ⅰと英語Ⅱを修得していることが条件 |
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研修先 | アメリカまたはオーストラリア |
特徴 | 医療系学部がある大学や医療機関、施設などを訪問して、アメリカやオーストラリアの保健医療事情を学びます。 ホームステイで現地の人と交流を深め、異文化理解を体得します。 |